アルメニアのニコル・パシニャン首相は、欧州連合(EU)への加盟に関する国民投票を実施してほしいというロシアのウラジーミル・プーチン大統領の要請を拒否した [1]。
この動きは、アルメニアが外交政策における独立性を主張する中で、エレバンとモスクワの間の亀裂が深まっていることを示唆している。クレムリンの提案を拒否することで、パシニャン首相は、外部からの干渉なしに自国の戦略的方向性を決定できる体制を整えようとしている。
この拒否は月曜日、予定されている議会投票のちょうど1週間前に行われた [1, 2]。選挙は2026年6月7日(日)に予定されている [1]。
パシニャン首相は、この決定はアルメニアの主権を維持するために必要であったと述べた。首相は、目前に迫った議会手続きの準備にあたり、国家は外部からの圧力を避けなければならないとした [1]。
ロシアは歴史的に、アルメニアの安全保障と政治に対して強い影響力を維持してきた。しかし、現政権はパートナーシップを多様化させるため、ますます西側の機関に目を向けており、この転換がロシア指導部との摩擦を生んでいる。
プーチン大統領の要請は、国民投票を通じてアルメニアのEUに対する姿勢を形式化させることを目的としていた。パシニャン首相の拒否は、アルメニア政府がこのような国民投票を、国内の必要性ではなく外部からの圧力の道具であると見なしていることを示唆している。
この緊張は、アルメニア政府にとって極めて重要な局面で訪れた。6月7日 [1] の選挙結果は、同国がモスクワの影響圏から離れる方向への転換を継続するか、あるいはより伝統的な同盟関係に戻るかを決定づける可能性が高い。
“「アルメニアは自らの未来を決定する」”
今回の拒否は、パシニャン首相による重大な外交的賭けを意味する。重要な選挙を直前に控えてクレムリンに反抗することで、アルメニアは自国の自治の限界を試している。この拒否は、エレバンがもはやモスクワを安全保障の唯一の保証人や、地政学的運命の主導的な決定者とは見なしていないことを示唆しており、アルメニアの欧州政治構造への統合を加速させる可能性がある。





