オーストラリア当局は2026年6月22日、野生の海鳥から2例目のH5N1型鳥インフルエンザウイルスを確認した [1]

今回の発見は、ウイルスが2つ目の州で検出されたことを意味しており、商業用家禽への感染リスクを高めるため極めて重要である。もしウイルスが農場に広がれば、大量殺処分や輸出禁止措置により、国内の卵および鶏肉産業に壊滅的な打撃を与える可能性がある。

マレー・ワット農相、アンソニー・アルバニージー首相、およびピーター・マリナウスカス南オーストラリア州首相は、野生動物保護活動家や農家と連携し、脅威の封じ込めに当たっている。政府は、野生個体群から家禽へのウイルス伝播を阻止することに注力している [2]

2例目の正確な検出場所については、報告に食い違いがある。一部の報告では西オーストラリア州としており [1]、別の報告では南オーストラリア州のフルーリユー半島としている [3]。同様に、検出された種についても、オオミズナギドリ(Northern Giant Petrel)とする報告 [1] と、ミナミオオミズナギドリ(Southern Giant Petrel)とする報告 [3] が分かれている。

これに先立ち、オーストラリア本土ではすでに1例のH5N1感染が確認されていた [2]。2つの異なる地域でウイルスが検出されたことは、渡り鳥の間で病原体が想定以上に広く分布していることを示唆している。

野生動物保護活動家や農家は警戒態勢を敷き、鳥の個体群を監視している。当局は、ウイルスが商業施設に侵入するのを防ぐため、養鶏場における厳格なバイオセキュリティ対策が必要であるとしている [2]。その目的は、食料サプライチェーンを保護し、オーストラリアの農産物輸出の生存性を維持することにある。

オーストラリアで野生の海鳥から2例目のH5N1鳥インフルエンザウイルスを確認

2つの異なる州でH5N1が検出されたことは、このウイルスが単発的な事例ではなく、オーストラリア全土の野生鳥類の間で循環していることを示している。現在は野生動物のみでの確認にとどまっているが、地理的な広がりにより、商業用養鶏場への「スピルオーバー(種を越えた伝播)」が発生する統計的な可能性が高まっている。これが現実となれば、強制的な殺処分が実施され、農業部門に深刻な経済的損失をもたらすことになる。