英国のテクノロジー大臣であり保守党議員のケミ・ベデノック氏は火曜日、公的部門平等義務(Public Sector Equality Duty: PSED)の完全な撤廃を求める意向を表明した。

この動きは、英国政府が公共サービスにおける平等義務をどのように管理しようとしているかという点において、大きな転換を意味している。PSEDを標的にすることで、ベデノック氏は、公的機関が政策を策定する際、保護されるべき特性を持つ人々へどのような影響を与えるかを検討することを義務付ける法的枠組みに異議を唱えている。

ベデノック氏は、公的部門平等義務は「地雷原」であり、ほぼすべての重要な公共サービスを法的リスクにさらしていると述べた。また、現行の制度は政府機関や公共サービスにとって不必要な法的脆弱性を生み出していると主張した。

テクノロジー大臣は、自身の立場をヘンリー・ノワク氏の死と結びつけた。彼女は、ノワク氏を逮捕した警察が、ヘイトクライムを優先事項として扱うガイダンスに影響されていたと述べた。ベデノック氏によれば、この義務の背後にあるガイダンスは欠陥があり、社会不安の一因となっているという。

ベデノック氏は、この義務を完全に撤廃するために戦うと述べた。この提案は、警察やその他の公務員の意思決定プロセスを導いている現在の法定要件から脱却することを示唆している。

PSEDの批判者は、この義務が真の平等ではなく、単なる「チェックリストを埋めるだけの作業」につながっていると長年主張してきた。一方で、支持者は、公共生活における差別を防止するためにこの義務は不可欠であると維持している。完全撤廃の要求は、英国における平等法の未来を巡る立法上の争いの舞台を整えることになる。

公的部門平等義務は地雷原であり、ほぼすべての重要な公共サービスを法的リスクにさらしている。

公的部門平等義務を廃止する提案は、英国の統治における根本的な転換を意味する。それは、差別を防止するための積極的な法的義務から、国家機関の法的リスク軽減を優先するモデルへの移行である。もしこの撤廃が実現すれば、市民が平等を理由に公共サービスの決定に異議を唱える能力が低下し、同時に法執行機関によるヘイトクライム捜査の優先順位が変更される可能性がある。