ビックカメラは2026年3月、東京の池袋西口ITtower店に「試食堂」という無料体験スペースを開設した [1]。
この取り組みは、消費者が高額な商品を購入する前に、高級家電やサービスを実際に体験できるようにすることを目的としている。初回体験の金銭的リスクを取り除くことで、同社はカジュアルな来店客をプレミアム商品の購入者へと転換させる狙いだ。
同センターでは、高級炊飯器で炊いた米を試食することができる。設置されている炊飯器はすべて11万1,000円以上の価格帯である [1]。具体的なモデルには、11万6,110円のタイガー製高級炊飯器 [1] や、11万3,000円の象印製モデル [1] が含まれる。
顧客からは、料理の質を高く評価する声が上がっている。ある買い物客は「ご飯が美味しく、一粒一粒が立っていると感じた」と語った [2]。また別の顧客は「もちもちしていて、甘みがある」と述べた [2]。
キッチン用品以外にも、ヘアケアサービスの提供や、子供たちが無料で玩具で遊べるエリアも設けられている [1]。施設の利用にあたり、購入の義務はない。
ビックカメラの調理家電販売スタッフである神赤氏は、顧客が何も買わずに店を出ても問題はないと語った [2]。また、以前に米を試食したことで炊飯器が欲しいと思い、わざわざ店に戻ってくる顧客もいるという [2]。
“設置されている炊飯器はすべて11万1,000円以上の価格帯である”
このような「体験型小売」への移行は、オンラインショッピングの限界に対抗する戦略を反映している。味や感触など、製品の価値を触覚や感覚で証明することで、ビックカメラは慎重な消費者層に対し、プレミアム家電の高価格帯である正当性を提示しようとしている。





