CBSニュースは2026年6月4日、『60ミニッツ』のベテラン特派員であるスコット・ペリー氏を解雇した [1]。これは、ニューヨーク市にある同ネットワーク本社の全スタッフ会議で激しい論争が起きたことを受けたものである [2]

番組の「顔」として長年活躍した人物の解雇は、リーダーシップの交代期にある同ニュース番組内部の不安定さが深まっていることを示唆している。ペリー氏の退場は、番組の旧体制と新経営陣との間の決定的な断絶を意味する。

対立が頂点に達したのは、ペリー氏がエグゼクティブ・プロデューサーのニック・ビルトン氏および編集長のバリ・ワイス氏と衝突した会議でのことだった [1]。この際、ペリー氏はワイス氏が「番組を殺している」と述べた [3]。さらに、彼女の専門的な経歴を批判し、「彼女はこの職務に対する資格が乏しい」と主張した [4]

CBSの指導部は、ペリー氏による公然とした批判および新経営陣への挑戦は容認できないと判断し、即時の契約解除に踏み切った [1], [5]。この衝突は、番組の編集方針を巡る内部摩擦が続いていた中で発生した。

ペリー氏は、ネットワークの現状に対する批判を続けている。同氏は「CBSの指導部は偏向を強要し、政治家に迎合した」と述べた [6]。この内部混乱は、スティーブ・クロフト氏が30シーズンにわたって築いたレガシーを維持しつつ、変化するメディア環境に対応しようとする番組の過渡期に起きている [1]

ネットワーク側は契約解除の具体的な条件について詳細は明らかにしていないが、今回の事件により、伝統的なジャーナリズム基準と、新指導部が掲げる放送のビジョンとの間の緊張関係が浮き彫りとなった。

「バリ・ワイスは番組を殺している」

スコット・ペリー氏の解雇は、単なる人事上の争いではなく、『60ミニッツ』の伝統的な編集文化と新指導体制との公然たる衝突を意味している。編集長の資格に疑問を呈したベテラン特派員を排除することで、CBSは権限の決定的な移行と、番組の戦略的方向性に関する内部の異論に対して不寛容であるという姿勢を明確にした。