中国は2026年6月22日、極超音速ミサイル「DF-17」の発射を捉えた初の公開映像をリリースした [1]。
この映像の公開は、米国、日本、そして台湾に対する戦略的なシグナルとしての意味を持つ。極超音速兵器の運用能力を誇示することで、中国はインド太平洋地域における抑止姿勢を強化している。
映像は国営放送CCTVの軍事番組で放送され、人民解放軍によって共有された [2]。DF-17は2019年10月1日の国慶節パレードで初めて公に披露されたが [3]、実際の兵器システムの打ち上げ映像が一般に公開されるのは今回が初めてとなる。
分析官らは、放送のタイミングは意図的なものであると指摘している。映像は、PLAロケット軍の創設60周年にあたる2026年7月1日の直前に放映された [4]。また、米国主導の環太平洋合同演習(RIMPAC)の時期に合わせたものであるとの報告もある [5]。
DF-17のような極超音速滑空体は、マッハ5を超える速度で飛行し、飛行中に機動することが可能に設計されている。この能力により、従来の弾道ミサイルよりも検知や迎撃が極めて困難となり、既存のミサイル防衛システムにとって技術的な脅威となっている。
中国は、映像に登場したミサイルの飛行経路や目標に関する具体的な技術的詳細は提供していない。しかし、人民解放軍は、地域の紛争に対する外国の介入を抑止し、権力を誇示するための広範な戦略にこれらのシステムを統合し続けている [2]。
“中国がDF-17極超音速ミサイルの発射映像を初めて公開”
DF-17をパレードで展示する段階から、実際の打ち上げ映像を公開する段階へ移行したことは、中国の心理戦戦略の変化を示唆している。単なる「存在」ではなく「機能的な実態」を証明することで、中国政府は極超音速能力が運用可能であり、配備準備が整っていることを伝えている。これは特に、太平洋における米国および同盟国のミサイル防衛体制の脆弱性を突く狙いがあると考えられる。



