中国は2024年6月12日、フィリピンのギルベルト・テオドロ国防大臣およびその近親者に対する制裁を課した [1]

今回の措置は、北京とマニラの間の外交摩擦の激化を意味しており、治安当局の高官を標的にしただけでなく、その家族にまで罰則を拡大させた形となる。

中国外務省は2024年6月12日(木)にこの制裁を発表した [1]。同省の報道官は、テオドロ氏が北京の立場に異を唱える「誤った発言を繰り返した」 [2] と述べた。

これに対し、フィリピン政府は、今回の制裁は「不当である」 [3] と表明した。今回の措置は、地域における領土紛争と安全保障上の同盟関係を巡り、緊張が高まっている時期に下された。

北京側は、制裁の具体的な内容や、措置の引き金となった具体的な発言については明言していない。しかし、近親者を標的にする手法は、中国の政策に反対する当局者への圧力を強めるためにしばしば用いられる戦術である。

フィリピン政府は正式な外交的報復は発表していないが、引き続き安全保障上の姿勢を維持している。今回の展開は、南シナ海における影響力と主権を巡る広範な地政学的争いに、「個人の標的化」という新たな局面を加えることとなった。

「誤った発言を繰り返した」

閣僚だけでなくその家族まで制裁対象としたことは、中国がより攻撃的で個別的な外交圧力へとシフトしていることを示している。国防当局者の私的領域を標的にすることで、北京はフィリピン政権内部に圧力をかけ、紛争地域に関する言説や安全保障政策を緩和させようとしている。