中国は2024年5月24日(日)、酒泉衛星発射センターから3人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船「神舟23号」を打ち上げた [4][1]

今回のミッションは、中国の深宇宙探査への野心における重要な一歩となる。人体が長期の軌道滞在にどのように適応するかを研究することで、より遠方への航海に備える狙いがある。

乗組員は、朱陽柱(Zhu Yangzhu)船長、張志遠(Zhang Zhiyuan)、そして黎嘉盈(Lai Ka-ying)の3名で構成されている [1]。特に黎嘉盈氏の起用は、香港出身者として初めて宇宙に到達するという歴史的な節目となる [3]

香港のジョン・リー(John Lee)行政長官は、「香港初の宇宙飛行士を宇宙に送り出せることを誇りに思う」と述べた [2]

宇宙船には3名が搭乗しているが [1]、そのうち1名が約365日間ステーションに留まる予定だ [2]。この1年間にわたる滞在は、長期ミッションにおける人体生理学に関する重要なデータを収集するために設計されている。研究は、地球低軌道を離れるミッションに不可欠な、丸1年という期間にわたる宇宙空間のストレスに身体がどう対処するかに焦点を当てる。

中国有人宇宙飛行工程事務所の劉振宇(Liu Zhenyu)報道官は、「この1年間のミッションは、将来の深宇宙探査と、2030年までの有人月面着陸という我々の目標に向けて貴重なデータを提供することになる」と語った [1]

朱陽柱船長もまた、ミッションの科学的目標への意欲を表明した。「軌道上での1年間を通じて、中国の宇宙科学に貢献できることを楽しみにしている」と朱船長は述べた [3]

このミッションは、中国が掲げる2030年までの有人月面着陸目標に向けた前提条件となる [1]。天宮ステーションでの滞在期間を延長することで、月への旅を試みる前に、隔離状態や微小重力が生物学的・心理的に与える影響をより深く理解することが可能になる。

「香港初の宇宙飛行士を宇宙に送り出せることを誇りに思う」

神舟23号のミッションにより、中国の宇宙計画は短期的な軌道交代から、長期的な耐久テストへと移行する。天宮ステーションで深宇宙航行の時間枠をシミュレーションすることで、中国は2030年の月面着陸を実現するために解決すべき、筋萎縮や放射線被曝といった生理学的リスクへの対策に取り組んでいる。