クロアチアは、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境から1km未満 [1] の場所に放射性廃棄物処分施設を建設することを承認した。
この決定は、同地がボスニア・ヘルツェゴビナにとって重要な水路であるウナ川の近くに位置しているため、外交的な対立を招いている。地元の活動家や政府関係者は、廃棄物処分場の近接性が地域の環境安全保障を脅かすと主張している。
クロアチア議会は2024年5月30日、同施設の建設を承認する決議を行った [1]。この施設は、医療施設や国内の原子力発電所で発生する低および中レベルの放射性廃棄物を貯蔵することを目的としている。
クロアチア議会のジェリコ・シュトゥラノヴィッチ議長は、「近隣諸国からの抗議があったが、我が国の議会は圧倒的多数でこのプロジェクトを承認した」と述べた [1]。
ボスニア・ヘルツェゴビナは、このプロジェクトに正式に異議を唱えている。ボスニア・ヘルツェゴビナを代表する法務顧問のネマニャ・ガリッチ氏は、「目の前に核廃棄物処分場ができることは受け入れられない。我々の最も貴重な天然資源であるウナ川を危険にさらすことになる」と語った。
ウナ川はボスニア・ヘルツェゴビナ国内に約200km [2] にわたって流れている。地域の環境団体は、この敷地が許容できないリスクをもたらし、EUの国境を越えた安全要件を満たしていないと主張している。
一方、クロアチア当局はこれらの懸念を否定している。クロアチアのミラン・バンディッチ環境大臣は、同施設はすべてのEU安全基準を満たしており、継続的に監視されると述べた [1]。
このプロジェクトは、クロアチアの廃棄物管理の必要性と、共有河川システムの生態系保護とのバランスをめぐり、両国間の争点となっている。
“「目の前に核廃棄物処分場ができることは受け入れられない。ウナ川を危険にさらすことになる」”
この紛争は、国家のインフラ需要と国際的な環境義務との間の摩擦を浮き彫りにしている。敷地が主権国境および主要河川から1km以内に位置しているため、対立は外交的な抗議から、EUの国境を越えた環境影響規制に基づく法的課題へと発展する可能性がある。





