ブリティッシュコロンビア(BC)州のデビッド・エビー首相は、カナダ・米国・メキシコ協定(CUSMA)を更新する意向はないとしたドナルド・トランプ米大統領を批判した。

貿易協定を巡る緊張は、北米パートナーシップの経済的安定を脅かしており、カナダの州政府指導部と米国の行政府との間で外交的な亀裂が深まっていることを浮き彫りにしている。

2026年6月11日、バンクーバーでの会見で [1]、エビー首相は米大統領の発言に反応した。トランプ氏は「CUSMAを更新するつもりはない」 [2] と述べていた。同協定は3カ国間の物品およびサービスの流れを規定しており、地域商業の基石となっている。

エビー首相は大統領の発言を「かなり情けない(pretty lame)」 [1] と述べた。さらに、この発言は「少々奇妙で、『Triumph Art of the Deal(取引の術)』の悪い続編のようだ」 [1] と付け加えた。これはトランプ氏が1987年に出版した交渉術に関する著書を指しており、エビー首相は、深刻な国際貿易パートナーシップに対して不適切に適用されていることを示唆した [1]

BC州首相は、このような軽視するような発言は、貿易関係の複雑さに見合っていないと述べた。また、大統領の過去のビジネス著書に見られる自己宣伝的なスタイルは、安定した3カ国間協定を維持するための要件には効果的に反映されないと指摘した [1]

CUSMAは、カナダ、米国、メキシコの国境を越えた関税なしの貿易と投資の枠組みを提供してきた。更新や条件の再交渉に失敗すれば、BC州およびカナダ全土の輸出入業者にとって重大な経済的混乱を招く可能性がある [2]

「かなり情けない」

カナダの州指導者と米大統領との間の公然とした摩擦は、CUSMAの枠組みの脆弱性を浮き彫りにしている。貿易紛争をビジネス書の「続編」として表現することで、エビー首相は、カナダが現在の米国の手法を外交的ではなく取引的なものと見なしていることを示唆しており、協定の期限切れや見直し時期が近づくにつれ、連邦政府による公式な交渉を複雑にする可能性がある。