今年の6月、欧州全域で記録的な熱波が広がっており、多くの地域で気温が35°Cを超えている [1, 2]。

この異常気象は「ヒートドーム」現象の頻度が高まっていることを浮き彫りにしており、北欧諸国は通常、南欧で用いられる暑さ対策の導入を余儀なくされている。専門家は、現在の気象パターンには気候変動の痕跡があるとしている [4, 5]。

欧州では推定1億100万人が35°C以上の気温にさらされる見込みだ [1]。特にフランス西部では猛暑が激しく、39°Cから43°Cの気温が記録された [2]

今回の熱波は、2026年5月に欧州大陸で起きた前例のない高温期間に続くものである [3]。この傾向により、複数の国が厳戒態勢に入っている。具体的な警戒レベルに関する報告は分かれているが、ドイツは酷暑に見舞われており、一部の報告では記録的な暑さにより「レッドアラート(最高レベルの警戒)」が出されているとされる [1, 6]。

ベルリンやローマなどの都市では、市民が強烈な日差しへの対応に苦慮している。DWのベルリン特派員ニコル・リス氏とローマ特派員シーマ・グプタ氏は、熱波が東へと移動していると伝えた [7, 8]。

この現象は、広範囲にわたって熱い空気が閉じ込められる「ヒートドーム」によって特徴づけられる。地球気温の上昇に伴い、このような大気状態はより一般的になっており、2026年6月の極端な暑さは、激化する気候不安定化というより広範なパターンのひとつとなっている [4, 5]。

フランスの一部地域で最高43°Cに到達

今回の熱波の規模は、北欧および中欧のインフラが、現在この地域に現れている地中海沿岸のような極端な暑さに対応できていないことを示唆している。気候変動によってこうした事象の頻度が増す中、一時的な緊急対応から、建築基準の変更や公共冷却センターの設置といった恒久的な都市適応への移行が、公衆衛生上の不可欠な課題となっている。