カミ・リタ・シェルパ氏ら登山の専門家たちは、ネパール当局に対し、エベレストの登頂を許可される登山者の数に制限を設けるよう要請した。

この要請は、過去最高の許可証発行数が山頂付近で危険なボトルネック(渋滞)を生み出していることを受けたものである。過密状態は致命的な事故のリスクを高め、酸素レベルが極めて低い「デスゾーン」における下山時間を遅延させる要因となっている。

計32回の登頂成功という最多記録を持つシェルパ氏は、2024年5月31日(金)にこの訴えを行った [1]。規制を求めるこの動きは、斜面での交通量がかつてないほど急増した今春のシーズンを受けたものだ。

当局は2024年の春季シーズンに492件の登山許可証を発行した [2]。この登山者数が、山の狭い稜線における深刻な混雑を招いた。その結果生じた群衆が、安全管理の不備や最近の死亡事故につながったとされている。

本レポートの時点で、2024年シーズンにエベレストでは少なくとも5人の登山者が死亡している [3]。専門家は、許可証の数が多すぎることで、登山者や彼らをガイドするシェルパの安全よりも収益が優先されていると指摘する。

ネパール政府は許可証の手数料から多額の収入を得ているが、山の物理的な収容能力は変わらない。混雑は連鎖的な影響を及ぼし、高所での遅延によって登山者が極限の気象条件にさらされる時間が長期化している。

シェルパ氏と同僚たちは、許可証に厳格な上限を設けることこそが、山を管理可能な状態に保つ唯一の方法であると述べた。現在のシステムでは、経験不足の登山者が同時に多く登頂を試みることが許されており、それが全員を危険にさらしているという。

カミ・リタ・シェルパ氏は、32回の登頂成功という最多記録を保持している。

許可証の上限設定を求める動きは、エベレストの商業化と環境的な物理的限界との間で高まる緊張を反映している。山が世界的な観光客にとってのステータスシンボルとなるにつれ、結果として生じる「交通渋滞」が、自然への挑戦をシステム的な安全リスクへと変えており、現在の規制モデルが持続不可能であることを示唆している。