フェラーリは5月26日(月)、同社初の完全電気自動車(EV)である「Luce」を公開した [1, 2]。

今回の発表は、超富裕層の間で競争力を維持しようとするイタリアのラグジュアリーブランドにとって、極めて重要な転換点となる。この動きは、PorscheやLamborghiniといった伝統的なライバル各社が、自社のEV計画を縮小し始めている時期に重なる [2, 5]。

元Appleのチーフデザイナーであるジョナサン・アイブ(Jony Ive)氏が共同デザインを手掛けたLuceは、5人乗りモデルである [1, 2]。車両には、4つのホイールそれぞれに電気モーターを搭載した高度な駆動システムが採用されている [1, 4]。この構成により、0から100km/hまで2.5秒で加速することが可能だ [1]

フル充電時の航続距離は329マイル(約530km)以上となる [3]

新モデルの価格については、報道によって異なっている。CNNは64万ドルと報じているが [2]、他の報道では58万6000ドル [6] や50万ポンド [3] という低い数値が引用されている。

フェラーリはLuceを、高性能エンジニアリングとラグジュアリーデザインの融合として位置づけている。4つの独立したモーターを統合することで、内燃機関から脱却しつつ、同社のレーシングヘリテージに相応しい精密な制御とパワーデリバリーの提供を目指している。

フェラーリが初の完全電気自動車「Luce」を公開した。

フェラーリが完全電気自動車市場に参入したことは、一部のラグジュアリーメーカーがEV移行を減速させている業界全体のトレンドに反し、電動化へのコミットメントを示すものである。ジョナサン・アイブ氏との提携やクアッドモーター構成の採用により、フェラーリは極限のパフォーマンスとハイエンドなデザインこそが、脱ガソリン時代においてもブランドの独占性を維持させると賭けている。