Playground Gamesは、『Forza Horizon 6』においてエクスプロイト(脆弱性利用)を用いて大量のゲーム内クレジットを蓄積したプレイヤーに対し、銀行残高のロールバック(巻き戻し)を実施している。

この措置は、ゲーム内の経済バランスを維持するために不可欠であるとされる。プレイヤーがグリッチを通じてほぼ無限の資金を手にした場合、標準的なゲームプレイループに取り組む動機が失われ、正当にプレイしているユーザーの疎外感につながり、長期的な体験を不安定にする可能性があるためだ。

開発元は今月、一部のユーザーが最大9億9900万クレジットまで稼ぐことを可能にするループホール(抜け穴)を発見し、対策に乗り出した [2]。別の報告では、その額は約10億クレジットに達していたとされる [1]。これらの数値は、ゲームの通常の進行速度を遥かに超えた、意図しない富の急増を意味している。

Playground Gamesは、XboxおよびPCプラットフォーム向けに配信された最新のアップデートを通じてこの修正を実装した [3]。このアップデートでは、不正に得られたクレジットの削除だけでなく、報酬を稼ぐために利用されていた2つの主要なエクスプロイトへのパッチ適用も行われた [3]

『Forza Horizon 6』では、新しい車両の購入、パーツのアップグレード、コンテンツのアンロックにクレジットベースのシステムを採用している。影響を受けたアカウントの残高を元に戻すことで、開発元は競争上のバランスをリセットすることを目指している。なお、ロールバックの対象はエクスプロイトを利用したユーザーのみであり、正当に得た報酬は維持される。

スタジオ側は、ゲームの整合性を保護するためにこれらの措置が必要であったと述べた。一方で、ロールバックの影響を受けたアカウントの総数や、通貨削除と併せて永久BAN(アカウント停止)が実施されたかどうかについては明かしていない。

Playground Gamesは、エクスプロイトを利用した『Forza Horizon 6』プレイヤーの銀行残高をロールバックしている

今回の措置は、オープンワールドゲームにおける「ライブサービス」的な経済圏を維持することの難しさを浮き彫りにしている。通貨のエクスプロイトによってプレイヤーが意図された「やり込み(グラインド)」を回避できるようになると、ゲーム内エコシステムでハイパーインフレが発生し、標準的な報酬が無価値に感じられ、結果としてタイトルの寿命を縮めることになりかねない。