ドイツ連邦議会(Bundestag)は、本人が明確に拒否しない限り、すべての成人を自動的に臓器提供者とする「オプトアウト方式」の導入案を審議している [1]

この政策転換は、ドイツ国内における深刻な臓器不足を解消することを目的としている。現在、数千人が移植を待っている状況にあり [2]、当局は人命を救うためにドナープールを拡大する方法を模索しているとしている。

提案されている「Widerspruchslösung(矛盾解決策)」の下では、法的な推定が変更される。市民がドナーになるために明示的に登録する必要があるのではなく、国家が死後の臓器提供に同意したものとみなす仕組みだ。提供を希望しない個人は、正式なデータベースに拒否の意思を登録することが求められる。

現在、臓器提供レジストリには約58万人が登録されている [3]。しかし、この数では医療システムの需要を満たすには不十分である。制度変更の推進派は、現在の「オプトイン方式」では、提供に概ね前向きであっても書類手続きを完了させない人々にとって、不必要な障壁となっていると主張している。

ドイツ政府がこのようなシステムの導入を試みるのは、これが初めてではない。2020年にもオプトアウトモデルの確立を試みたが、連邦議会で否決された [2]。今回の議論は、救命のための移植件数増加という目標と、個人の自律性および身体的自己決定権の保護との間で長年続いている緊張関係を反映している。

ベルリンの議員らは現在、医療上の緊急性が、前回の試みを頓挫させた倫理的懸念を上回るかどうかを検討している。議論の焦点は、国民に拒否権について適切に周知し、制度を理解していなかった人々による意図しない提供を防ぐ方法にある。

議員らは、利用可能な臓器を増やすためにオプトアウト方式を検討している。

オプトアウト方式への移行は、明示的な同意から推定的な同意へとモデルを変えることであり、ドイツの生命倫理における根本的な転換を意味する。もし可決されれば、移植可能な臓器の供給が大幅に増加し、待機リストにある患者の死亡率を低下させる可能性がある。ただし、医療システムへの信頼を維持するためには、強力な広報戦略が必要となる。