国際原子力機関(IAEA)のラファエル・M・グロッシ事務局長は、インドの核計画を支持し、同国の戦略的アプローチを「論理的で、慎重かつ真摯である」と評した [1]。
この支持は、インドが長期的な核ロードマップの第2段階に移行する中で示されたものであり、エネルギー自立の強化と、世界の核ガバナンスにおけるより重要な役割への転換を意味している。
オーストリアのウィーンにあるIAEA本部でのインタビューに応じたグロッシ氏は、インドの原子力インフラの進展が際立っていると述べた [1]。議論の中心となったのは、タミル・ナードゥ州カルパッカムにある高速増殖炉(PFBR)であり、同炉が臨界に達したことが強調された [1]。PFBRの発電容量は500 MWである [3]。
グロッシ氏は、容量を拡大しながら安全性とセキュリティを維持することの複雑さについて言及した。同氏は、インドの歩みは規制基準と安全プロトコルに対する真摯な取り組みを反映していると述べた [2]。また、原子力エネルギー分野への民間セクター参入の可能性や、核システムの管理におけるAI(人工知能)に関連する新たなリスクについても議論が及んだ [1, 2]。
インドは100 GWという野心的な原子力発電容量の目標を掲げている [3]。増殖炉は消費する以上の燃料を生成できるため、PFBRの安定稼働は、将来世代に持続可能な電力を提供するための目標達成に向けた極めて重要な節目となる [2]。
グロッシ氏は、IAEAが国際的な安全枠組みを遵守しつつ、新技術を統合しようとするインドの取り組みを継続的に監視し、支援していくと述べた。同機関は、原子力発電の拡大が厳格な監視と核不拡散への取り組みと一致することを確実にする点に引き続き重点を置くとしている [1, 2]。
“インドの(原子力への)アプローチは論理的で、慎重かつ真摯である”
IAEAがインドの「論理的」なアプローチを明確に支持したことは、インドの3段階核発電計画の技術的実現可能性を裏付けるものである。PFBRで臨界を達成したことにより、インドは核燃料サイクルの完結能力を実証した。これは、膨大なトリウム資源の活用と輸入ウランへの依存度低減に不可欠なステップである。この移行により、インドは単なる原子力技術の消費国ではなく、増殖炉技術と安全規制における潜在的な世界的リーダーとしての地位を確立することになる。





