国立教育研究訓練評議会(NCERT)は、中学1年生(Class 9)[1] の美術教科書において、「踊る少女」像の元の画像を復元した。
この決定は、作品に検閲を加えたバージョンに対する世論の反発を受けたものである。今回の論争は、文化的・歴史的な正確性の維持と、教育資料における現代的な慎み深さの基準を適用することとの間の緊張を浮き彫りにした。
NCERTは以前、この古代彫刻の画像に対し、裸の胴体を覆うように暗い陰影を加える修正を行っていた。この変更は、インド全土で使用されている中学1年生(Class 9)[1] の教科書に適用された。この修正決定に対し、学者や一般市民から、陰影を加えたバージョンは潔癖すぎ、国家の文化遺産を歪めているという批判が上がった。
批判者らは、インダス文明の重要な遺物であるこの彫刻は、現実にあるがままの姿で提示されるべきだと主張した。生徒向けに画像を修正することは、美術および歴史カリキュラムの教育的価値を損なうと指摘。芸術的および考古学的な誠実さは、想定される「慎み」の要求によって妥協されるべきではないという考えが反発の中心となった。
これらの異議を受け、NCERTは像を検閲する決定を撤回した。同評議会は現在、教科書に「踊る少女」の修正されていない元のイラストを再導入している。この復元により、生徒たちは遺物を本来の形態で目にすることができ、古代彫刻の本来の職人技を反映した形となった。
「踊る少女」は、モヘンジョダロ遺跡から出土した最も有名な美術品の一つである。画像を復元することで、評議会は教科書の内容を博物館に収蔵されている遺物の物理的な実態に合わせた。この動きは、教室における歴史的な透明性への回帰を意味している。
“NCERTは、中学1年生(Class 9)向け美術教科書に「踊る少女」像の元の画像を復元した。”
この出来事は、教育における歴史の「浄化」を巡る世界的な議論を反映している。元の画像を復元したことで、インドの主要教育機関は、考古学的な真正性が現代の社会的な潔癖さよりも優先されることを認め、生徒が思想的または審美的な歪みのない一次資料に触れることを保証した。



