インドとネパールは、ニューデリーでの外交会談を経て、2026年6月6日に国境を越えたUPI(統合決済インターフェース)の連携を開始した [1]。
この合意は、隣国同士である両国のデジタル金融協力における重要な転換点となる。決済システムを統合することで、両国は貿易と旅行の効率化を図ると同時に、従来の銀行仲介機関への依存を軽減することを目指している。
S・ジャイシャンカル外相は、ネパールのシシル・カナール外相と会談し、幅広い協力体制について協議した [1]。議論はエネルギー、コネクティビティ(接続性)、およびデジタルインフラに重点が置かれた。両大臣は、二国間関係の潜在能力を最大限に引き出すため、共同プロジェクトを加速させる必要があるとの認識で一致した [2, 3]。
また、2015年の地震後の復興プログラムの一環として、インドは72の医療施設をネパールに引き渡した [2]。この取り組みは、依然として災害からの回復過程にある地域において、不可欠な医療サービスを復旧させることを目的としている。これらの施設の引き渡しは、ネパールの公衆衛生インフラを支援するというより大きなコミットメントの一部である。
文化遺産の保存についても、会談の中で重要な議題となった。インドは同じ復興プログラムの下、12の文化遺産プロジェクトを引き渡した [2]。これらのプロジェクトは、両国にとって歴史的および精神的に重要な意義を持つ場所の修復に焦点を当てている。
インフラや保健分野以外にも、両首脳はコネクティビティとエネルギー協力について議論した [2]。これらの分野は、地域の経済成長にとって不可欠な柱と見なされている。UPI連携の開始は、経済交流に現代的なデジタル層を提供することで、こうした物理的なインフラ整備を補完するものと期待されている [1, 2]。
“インドとネパールは、2026年6月6日に国境を越えたUPI連携を開始した”
UPIシステムの統合と復興プロジェクトの完了は、ネパールのデジタルおよび物理的インフラにおける影響力を深めようとするインドの戦略的な取り組みを示している。金融システムの連携や医療・文化施設の復旧を通じて、インドは「近隣第一(neighborhood first)」政策を強化しており、経済的な相互依存を高めることで地域関係の安定化を目指している。





