インド当局は、ジャム・カシミール州および全土から麻薬を排除するため、薬物取り締まり作戦を強化すると発表した。
これらの措置は、国家安全保障の優先順位の変化を示している。政府は現在、薬物の拡散をテロリズムや組織的な不安定化と直接的に結びつけている。麻薬を単なる公衆衛生上の問題ではなく安全保障上の脅威として位置づけることで、政権は反政府勢力を支援する資金的・物流的ネットワークの解体を狙っている。
マノジ・シンハ副知事は5月2日、ジャム・カシミール州から麻薬を排除するための3段階の戦略を概説した [1]。スリナガルでの演説の中で、シンハ氏は同地域で増加している薬物乱用がテロ活動に関連していると述べた [1]。この戦略は、同地域での武装勢力の活動に資金を提供したり、それを容易にしたりするために利用される薬物の流入を遮断することを目的としている。
国家レベルでは、アミット・シャー内務大臣がインド全土での「麻薬との戦い」を宣言した [2]。シャー氏は、この取り組みはマオイスト(毛沢東主義)反政府勢力の根絶に続くものであり、麻薬を国家の安定に対する次の大きな課題として位置づけていると述べた [2]。この全国的な取り組みは、インドが世界トップ5の経済大国へと成長している時期と重なっている [2]。
この二段構えのアプローチは、ジャム・カシミール州における地域的な具体策と、広範な連邦政府の権限を組み合わせたものである。シンハ氏が北部における麻薬とテロの交差に焦点を当てる一方で、シャー氏の指令は、薬物密売が国家の内部安全保障に及ぼすより広範な影響に対処している。両当局者は、薬物の拡散は平和を維持するために対処しなければならない重大な脆弱性であると述べた。
“シンハ氏は5月2日、ジャム・カシミール州から麻薬を排除するための3段階の戦略を概説した。”
地域戦略と国家戦略の整合性は、インドが「ナルコ・テロリズム(麻薬テロ)」を内部安全保障に対する主要な脅威として扱っていることを示している。マオイスト反政府勢力の撃破から麻薬との戦いへと軸足を移すことで、政府は反政府勢力の維持や国境地域の不安定化を招く資金源という「抜け穴」を塞ごうとしている。





