FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、メキシコシティでの記者会見において、2026年ワールドカップ(W杯)のチケット価格設定について正当性を主張した。
この決定は、大会開幕を目前に控え、ファンから費用やビザ申請手続きに対する不満の声が上がっている中で出された。価格戦略は、史上最大規模となるスポーツイベントの一つにおいて、FIFAが収益とアクセシビリティをどのように管理するかの中心的な課題となっている。
エスタディオ・アステカでの開幕戦前夜に、インファンティーノ会長は、現在の価格水準は市場を保護するために設計されたと述べた。価格を下げれば、ファンではなく非正規の販売業者が利益を得ることになると主張した。
「価格を低く設定すれば、チケットは結局ブラックマーケットに流れてしまうだろう」とインファンティーノ会長は述べた [7]。
また、会長はチケット収益をスポーツの発展に直接結びつけた。販売で得られた資金は、世界的にサッカーを支援するために使用されるとしている。
「あらゆるドルが競技に再投資されるようにしなければならない」とインファンティーノ会長は述べた [6]。
観戦費用に関する批判がある一方で、インファンティーノ会長は、大会への意欲は依然として高いとしている。費用が論争の的になっている可能性はあるが、買い手の意欲を削いではいないと述べた。
「価格設定が一部のファンの不満の原因だったかもしれないが、需要は依然として存在する」とインファンティーノ会長は述べた [3]。
2026年W杯は、出場チームが48チームに拡大される重要な転換点となる [6]。本大会は米国、メキシコ、カナダの3カ国で共同開催される。
また、インファンティーノ会長は海外旅行者のビザ申請手続きに関する懸念にも言及し、イベントの規模を考えればこれらの手続きは必要であるとした。
“「価格を低く設定すれば、チケットは結局ブラックマーケットに流れてしまうだろう」”
高額なチケット価格を正当化する姿勢は、世界的なアクセシビリティの確保と、48チームへの大規模拡大に伴う財政的需要とのバランスに苦慮するFIFAの現状を反映している。高価格をブラックマーケット対策の手段として位置づけることで、FIFAは個々の座席の手頃さよりも、収益の確保と組織的な再投資を優先させており、3カ国開催という前例のない需要がファンの反発を上回ることに賭けている。




