今週、アイルランド全土で気温が急上昇し、ケリー州のバレンシア島では30℃を記録した [1]

5月はこの地域では通常、はるかに涼しい気候であるため、今回の急激な気温上昇は極めて異例である。国内の住民や観光客は、予想外の日差しを求めて屋外へ繰り出した。

この暑さは、地域に流入した暖かい気団によるものである。一部の報告では、この現象を「スパニッシュ・プルーム(スペインからの気流)」または「ヒートドーム」と呼び、これにより気温が20度台後半から30度台まで押し上げられたとしている [1, 2, 3]。初期の予報では、気団の接近に伴い気温が27℃まで上昇するとされていたが [2]、実際の計測値はそれを上回った。

観測値は地域によってわずかに異なる。バレンシア島では30℃を記録したが [1]、アイルランドの一部地域では最高31℃に達したという報告もある [3]。これらの数値は、5月の季節的な平年値から大きく逸脱している。

アイルランド気象庁(Met Éireann)は、この暑さは間もなく和らぐと発表した。今後の気温低下にもかかわらず、人々は公園や沿岸地域に集まり、稀な暖かさを楽しんでいた。

今回の事象は、不安定な春の天候パターンのひとつである。南欧からの暖かい空気の移動である「スパニッシュ・プルーム」は、しばしばイギリス諸島に急激な気温上昇をもたらすが、5月に30℃に達することは依然として稀なケースである。

アイルランド全土で気温が急上昇し、バレンシア島では30℃に達した

5月に30℃という気温が記録されたことは、アイルランドの歴史的な気象パターンから大きく逸脱していることを示唆している。「ヒートドーム」や「スパニッシュ・プルーム」の発生と相まって、こうした事象は、大気のブロッキングが北欧上空に暖かい空気を閉じ込めることで、伝統的な夏季よりもかなり早い時期に、短期間ながら激しい熱波がもたらされる仕組みを浮き彫りにしている。