テキサス州司法長官のケン・パクストン氏(共和党・テキサス州)は、5月7日(火)に行われた米国上院議員の共和党予備選決選投票で勝利した [1]。
この勝利は、テキサス州共和党における方向性の転換を意味している。パクストン氏は、国家的なリベラルの影響や「司法積極主義」から州を守る擁護者として自らを位置づけることに成功した。
決選投票当日のキャンペーン演説で、パクストン氏はジェームズ・タラリコ州下院議員(民主党・テキサス州)を標的にし、司法制度を批判した。同氏は対立候補をテキサスの価値観に対する脅威として描き、一部の法的解釈が権限を逸脱していると警告した。
「司法積極主義者の判事たちに、テキサス州法を書き換えさせることはない」とパクストン氏は述べた [2]。
また、パクストン氏は批判の矛先を国家的な人物にも広げた。特に、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員(民主党・ニューヨーク州)を州にとっての政治的危険人物として指名し、「AOC(オカシオ=コルテス氏)とその同盟者は、テキサスを社会主義国家に変えようとしている」と主張した [2]。
これらの攻撃は、ライバルを腐敗している、あるいは危険であると印象づける広範な戦略の一環であった。こうしたレトリックを展開し、予備選の決選投票で現職のジョン・コーニン上院議員に決定的な勝利を収めた [1]。
この勝利を受けても、司法長官への批判が止んだわけではない。予備選の結果後、タラリコ氏はパクストン氏の実績と誠実さを攻撃した。
「ケン・パクストンは、アメリカで最も腐敗した政治家だ」とタラリコ氏は述べた [3]。
パクストン氏は、自身の法的・政治的な争いは、州を守ろうとする自身の努力を弱めようとする党派的な既得権益層によるものであると主張し続けている。
“「司法積極主義者の判事たちに、テキサス州法を書き換えさせることはない」”
ジョン・コーニン氏のような現職を破ったパクストン氏の勝利は、テキサス州の共和党予備選システムにおいて、ポピュリズム的な右派強硬派のレトリックの影響力が高まっていることを示している。「司法積極主義者の判事」や国家的な社会主義の脅威との戦いとして選挙を枠付けすることで、パクストン氏は注目点を自身の法的な論争からより広範なイデオロギー対立へと移し、文化および司法を巡る戦いを中心とした本選への舞台を整えた。




