キンシャサのファッション愛好家や仕立屋たちが、かつてモブツ・セセ・セコ元大統領によって普及した襟なしの衣服「アバコスト」を復活させている [1]。
この衣服の再流行は、コンゴ民主共和国が自国の複雑な歴史をどのように捉えているかという変化を表している。かつて特定の政治体制に結びついていた衣服を取り戻すことで、デザイナーたちは国家の強制的な道具であったものを、コンゴ人のアイデンティティを表現する現代的な手段へと変貌させている。
アバコストが最初に注目を集めたのは1970年代だった [1]。当時、このジャケットは西洋スタイルのスーツを拒絶するものとして推進され、植民地時代の影響から脱却したいという国家の願いを視覚的に具現化したものであった。この衣服は、欧州のビジネススーツに代わる、明確にアフリカ的な選択肢となるよう設計されていた。
このファッションの復活は、1997年のモブツ政権崩壊から約30年後に起きている [2]。キンシャサの市場やアトリエでは、このジャケットが新しい世代に向けて再構築されている。現代の仕立屋たちは、伝統的な襟なしのシルエットに現代的な生地やスタイルを融合させ、当時の強制令を経験していない若い市民に訴求している [1]。
この動きは、文化的なノスタルジーと、現代的なファッション・アイデンティティを確立したいという願望の混合によって推進されている [1]。首都の多くの人々にとって、アバコストはもはや元大統領の統治という視点だけで見られるものではなく、コンゴの遺産の歴史的な象徴として捉えられている [2]。
トレンドが広がるにつれ、この衣服は過去と現在をつなぐ架け橋としての役割を果たし続けている。政治的な義務からスタイル上の選択へと変化したことは、国家的な美学を構築するために歴史的な遺物を再利用するという、より広範な傾向を反映している [1]。
“アバコストが最初に注目を集めたのは1970年代だった。”
アバコストの復活は、衣服の美的価値を制作者の政治的遺産から切り離す「文化的デカップリング(分離)」のプロセスを意味している。モブツ時代の象徴を再利用することで、コンゴのファッションデザイナーたちは、20世紀の権威主義からスタイルを切り離しつつ、国家の遺産を尊重するという形での文化的自律性を主張している。





