科学者たちが、南東インド洋のディアマンティーナ断裂帯において、世界最大のクジラの墓場を発見した。
今回の発見が重要視されるのは、これらの古代の遺骸が長期的な食物源となり、希少な深海生物コミュニティを育成しているためである。このプロセスにより、地表の太陽光から遠く離れた海底という極限環境においても、生命が繁栄することが可能となる。
この地点は海面から約7キロメートルの深さに位置している [1]。研究者たちは、この場所で最大530万年前のものとされるクジラの骨を特定した [2]。
これらの死骸は、独特な生態系の重要な基盤となっている。分解される有機物は、クラゲ、チューブワーム(ハイドロイド)、クモヒトデなど、さまざまな生物を支えている [3]。深海は一般的に栄養分が乏しいため、骨や組織が集中して堆積した場所は、広大な「海の砂漠」における生物学的ホットスポット、すなわち生命の島として機能する。
この発見はディアマンティーナ断裂帯の中でなされた [4]。一部の報告では誤って太平洋にあるとされていたが、検証されたデータにより、所在地はインド洋内であることが確認されている [4]。
これほど大規模に遺骸が蓄積していることは、この海域が数百万年にわたり、クジラの死骸が自然に集まる地点として機能してきたことを示唆している。この地質学的な「罠」が海洋生物の記録を保存し、深海に生息するスカベンジャー(死骸食者)や特化種に安定したエネルギー供給源を提供してきた [3]。
“この地点は海面から約7キロメートルの深さに位置している。”
今回の発見は、深海の生物多様性を維持する上で「鯨落(げいらく)」が果たす役割を浮き彫りにした。本来は不毛な環境において、炭素と栄養分の集中した供給源となることで、これらの墓場は特化種の重要な進化の拠点として機能しており、地球上で最も過酷な生息地において生命がいかにして存続しているかという洞察を与えている。





