メキシコと米国は、ワシントンD.C.でUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)貿易協定の第2回交渉 [1] を進めている。
この外交的な取り組みは、米国政府が貿易政策の転換を示唆する中で行われている。今回の交渉結果は、自動車産業や金属などの重要セクターにおける関税撤廃の行方を左右することになる。
ドナルド・トランプ大統領は6月10日 [2]、この貿易協定に懐疑的な見方を示した。同氏は「No necesitamos nada de México y Canadá(メキシコやカナダから何も必要ない)」と述べ [2]、協定の期限切れに伴う更新を米国が意図しているのかについて不透明感を生じさせた。
しかし、メキシコ当局者は協定が停滞しているという考えを否定した。マルセロ・エブラルド経済相は、協定の見直しは前進していると述べ、ワシントンでの会談を認めた。エブラルド氏は、もしUSMCAを延長しないという政治的決定がなされるのであれば、メキシコはすでにそれを知っているはずだと述べた [3]。
クラウディア・シェインバウム大統領も、この貿易協定がメキシコの競争力に寄与していると指摘し、協定を擁護した [4]。メキシコ政府は今回の交渉を利用し、アルミニウム、鉄鋼、および自動車製品への関税削減を求めている [5]。
トランプ氏は公にパートナーシップの必要性に疑問を呈しているが、正式な交渉プロセスが継続していることは、公的な言辞と外交的行動の乖離を示唆している。メキシコは、北米ブロック全体の経済的安定を維持するための標準的なプロセスとして、引き続きこの見直しに取り組んでいる [5]。
“「No necesitamos nada de México y Canadá(メキシコやカナダから何も必要ない)」”
トランプ大統領の公的な言辞と、公式なUSMCA交渉の継続との間の乖離は、不確実性を利用してより有利な条件を引き出そうとする戦略であることを示唆している。メキシコにとって、協定の維持は特に自動車セクターにおける産業競争力にとって不可欠である。第2回交渉は、米国が確立された地域サプライチェーンを優先するのか、あるいはより孤立主義的な貿易姿勢へと移行するのかを判断する重要な試金石となる。


