ハンブルク大学の研究チームは、大量の恒星間天体が存在することで、天の川銀河の失われた質量の一部を説明できる可能性があると提案した [1]

この仮説は、観測された重力効果と可視物質の間の不一致が、彗星の群れによって引き起こされていることを示唆しており、ダークマターに関する従来の理解に挑戦するものだ [1, 2]。もし証明されれば、銀河の失われた質量の探索対象は、エキゾチック粒子から、遠方に位置する実体のある恒星間天体へと移行することになる [2]

研究チームは、2026年6月にarXivに投稿した論文で詳細を明らかにした [1]。科学者らによると、これらの恒星間天体(ISO)は、銀河に重大な重力影響を及ぼすのに十分な量で存在しているという [1, 2]。これにより、天文学者が歴史的にダークマターに起因すると考えてきた重力異常に、物理的な説明がつくことになる [1]

これらの天体は、その組成や宇宙の広大な距離のため、特定することは依然として困難である。しかし、稀に訪れる訪問者の発見が、本研究の基準となっている。例えば、「3I/ATLAS」は、太陽系に進入したことが知られている3番目の恒星間天体である [3]

ハンブルク大学のチームは、こうした稀な検出例は、天の川銀河を漂うより大規模で不可視な個体群が存在することを示していると述べた [1]。このような群れの潜在的な質量を算出することで、理論上のダークマター粒子に頼らずに質量のギャップを解消できるか、研究チームは解明を目指している [1, 2]。

大量の恒星間天体が、天の川銀河の失われた質量の一部を説明できる可能性がある。

この研究は、ダークマター問題に対するバリオン的な解決策を提案しており、「失われた」質量は未知の物質形態ではなく、未検出の物理的天体の巨大な集まりである可能性を示唆している。推測の域を出ない部分はあるものの、天の川銀河で観測される重力と、実際に存在する可視物質の量を整合させようとする継続的な科学的取り組みを浮き彫りにしている。