Major League Soccer(MLS)は、特定の局面でプレーを停止させる「ストップクロック制」の検討を求め、International Football Association Board(IFAB)に働きかけている。
この提案は、プロサッカーの試合時間の概念を根本的に変えるものである。負傷者の発生、選手交代、セットピースの際に時計を止めることで、試合の流れを改善し、アディショナルタイム(ロスタイム)の不確実性を排除することを目指している。
提案されたシステムでは、ボールが動いていない状況で試合時計が停止する。これにより、割り当てられた全時間が実質的な競技時間として確保されることになる。これは、遅延に関わらず時計が走り続ける現在の世界標準とは異なるアプローチだ。
リーグがこのような形式を試みるのは初めてではない。MLSは1996年から1999年までストップクロックを採用していた[1]。その後、国際基準に合わせるため、数十年前にこの運用を廃止した。
競技規則の世界的統括機関であるIFABは、過去にも同様の変更を検討してきた。同委員会がストップクロック制について最後に議論したのは2017年である[1]。
リーグは試験導入を推進しているが、世界のサッカー界における「継続的な時計」という伝統があるため、実現へのハードルは高い。もし採用されれば、現代サッカーにおける時間管理メカニズムにおいて、最も重要な変更の一つとなるだろう。
現在、MLSの関係者はIFABの代表者と協議を行い、試験導入が可能かどうかを判断している。リーグ側は、選手交代やセットピース時に時間を停止させることで、試合時間をより正確かつ公正に測定できるとしている。
“MLSは、ストップクロック制の検討を求めてInternational Football Association Boardに働きかけている”
この動きは、国内の放送枠やファンの期待に合わせ、スポーツのペースをさらに「アメリカ化」したいというMLSの意向を示している。もしIFABが試験導入を許可すれば、米国での試合運営が世界標準から乖離することになるが、同時に「時間稼ぎ」に関する世界的なルール変更に向けた実験場となる可能性がある。





