インドのナレンドラ・モディ首相が、ローマへの公式訪問中にイタリアのジョルジャ・メローニ首相に「Melody」トフィーを贈った動画がネット上で拡散している。

この出来事は、外交上の親善のしるしであったはずの行為を、国内政治の火種へと変えてしまった。動画は両首脳の個人的な信頼関係を強調するものとなっているが、一方で、政府が国内の深刻な経済的困窮を無視していると主張する野党勢力にとっての攻撃材料となった。

27秒の動画 [2] には、インドを代表するキャンディを贈呈する様子が収められている。報道によると、この映像は投稿から6時間以内に1億回の再生回数を記録した [1]。動画の中で、メローニ首相は「贈り物をありがとう」 [3] と述べた。

SNS上での急速な拡散を受け、野党リーダーのラフル・ガンディー氏が反応を示した。ガンディー氏は、インドが重大な財政的課題に直面している一方で、首相がソーシャルメディア向けの演出に注力していると批判し、「経済の嵐が吹き荒れる中、首相はキャンディを配るのに忙しい」 [4] と述べた。

野党が引用する批判派は、「バイラル外交」への注力は、燃料価格の上昇やインフレ、そしてインド国民に影響を及ぼしている広範な経済的ストレスなど、差し迫った国内問題から国民の目をそらすものであると主張している [4]

このやり取りは、両国間の二国間関係を協議するために行われたモディ首相のイタリア公式訪問中に起きた。インド国内での政治的摩擦にもかかわらず、この動画は両首脳間の独特な「ケミストリー」の象徴として、デジタルプラットフォーム上で広く拡散し続けている。

「経済の嵐が吹き荒れる中、首相はキャンディを配るのに忙しい」

この論争は、「デジタル外交」と国内での説明責任との間の緊張関係を浮き彫りにしている。インド政府は、注目度の高いSNS上の交流を利用してソフトパワーと強固な国際関係を誇示しようとしているが、野党は同じ瞬間を利用して、指導層が市民の経済的現実から乖離していると枠付けしようとしている。