NASAは2024年6月5日、国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗している6人の宇宙飛行士に対し、帰還用宇宙船への避難を指示した [1]

この緊急指示は、単一のモジュールの突然の故障が乗組員全体の命を危険にさらしかねるという、長期的な軌道上居住の不安定な性質を浮き彫りにした。

宇宙飛行士たちは宇宙服を着用し、Soyuz(ソユーズ)およびDragon(ドラゴン)カプセル内に密閉されるよう指示を受けた [1]。この措置により、ステーションからの避難の可能性に備えつつ、乗組員の安全を確保した [1]

危機の原因は、ロシアのズヴェズダ・サービスモジュール、具体的にはPrK転送トンネル内で発生した [1]。NASAによると、同トンネルで慢性的に発生していた空気漏れの深刻度が、突然2倍に増大したという [2]。この急速な悪化により、キャビンの圧力が喪失し、ステーションが居住不能になる可能性が生じた。

乗組員6名 [1] は、予防措置としてそれぞれのカプセル内に留まった。これらの帰還用車両は「ライフボート」として機能し、独立した大気制御を提供するとともに、ステーションの主要構造が故障した際に即座に地球へ降下するための手段となる。

NASAとその国際パートナーは、空気漏れを封じ込められるか、あるいは乗組員の完全な避難が必要かを判断するため、圧力レベルを監視した [1]。ズヴェズダ・モジュールはステーションの生命維持および推進システムの重要な構成要素であり、構造的な破損はミッションにとって優先度の高い脅威となる。

NASAは国際宇宙ステーションに搭乗する6人の宇宙飛行士に、帰還用宇宙船への避難を指示した

今回の事案は、国際宇宙ステーションのインフラの老朽化を浮き彫りにしている。ズヴェズダ・モジュールは旧来の構成要素であるため、既知の漏洩が突然2倍になったことは、構造的な疲労の増大を示唆している。緊急避難所としてSoyuzやDragonカプセルに依存している現状は、国際協力体制にあるとはいえ、乗組員の安全が独立した脱出車両の即時利用可能性にかかっていることを示している。