国立教育研究訓練評議会(NCERT)は、中学3年生(Class 9)の社会科教科書に、1975年から1977年にかけての「非常事態宣言」に関する章を追加した [1]

このカリキュラムの変更により、生徒はこれまでよりも早い段階で、政治的不安定期の重要な局面について学ぶことになる。この内容を高校3年生(Class 12)から中学3年生(Class 9)へ移行させることで [1]、評議会は、生徒たちが人格形成期である中等教育の段階で、インド民主主義が直面した課題に取り組むことを目的としている。

新しい教材は、『Understanding Society: India and Beyond』というタイトルの教科書に掲載される [1], [3]。今回の更新は、国家教育政策 2020(NEP 2020)の広範な展開の一環である [1]。1975年から1977年まで続いた非常事態期間 [1] が中学3年生レベルで扱われるのは、今回が初めてとなる [3]

評議会によれば、この追加の目的は、生徒たちの憲法上の価値観に対する理解を深めることにある [1], [2]。テキストでは、非常事態宣言をインド民主主義の基盤を揺るがした「暗黒の章」として記述している [2]。評議会は、これらの出来事を学ぶことで、次世代が当時の民主主義の失敗から教訓を得られるようにすると述べている [2]

重要な政治史の内容を高校3年生から中学3年生の新しい教科書へ移行させたことは、インド史の教授順序における構造的な変化を反映している [1]。この動きは、教育枠組みを現代化し、異なる学年層において批判的な市民意識を強調するというNEP 2020の目標に沿ったものである [1]

テキストでは、非常事態宣言をインド民主主義の基盤を揺るがした「暗黒の章」として記述している。

1975-77年の非常事態宣言の学習を高校卒業間際から中等教育の開始段階へと移行させた決定は、市民教育における戦略的な転換を示唆している。14歳から15歳の生徒に民主主義の脆弱性という概念を導入することで、NCERTは制度的な保護策や憲法上の危機に関する学習を学術的軌道の中で前倒しし、非常事態宣言を単なる歴史的出来事ではなく、民主主義的な警戒心を持つための基礎的な教訓として位置づけようとしている可能性がある。