米国海洋大気庁(NOAA)は2026年シーズンの初回の予測を発表し、エリー湖西岸で中程度の有害藻類ブルーム(藻類の大発生)が発生する可能性が高いとした [1, 2]。

これらのブルームは水質を悪化させ、米・カナダ国境沿いの都市の水道水源に毒素を放出することで、公衆衛生を脅かす恐れがある。この予測により、地方自治体や水処理施設は、潜在的な汚染や毒性レベルへの対策を講じることが可能となる。

NOAAの当局者は、今年の状況は「中程度になる可能性が高い」と述べ、同庁の深刻度スケールにおいて2から5.5の範囲に位置するとした [2]。この予測は、流入シーズン中の水温上昇と、生物が利用可能なリンの濃度が高まっていることに基づいている [3, 4]。

今シーズンの状況を前年と比較するデータについては、見解が分かれている。一部の予測者は、今年のブルームは昨年よりも深刻になると見ている [3]。一方で、ここ数年のブルームよりも深刻度は低くなるという研究者の報告もある [5]

エリー湖西岸は水深が浅く、農地からの栄養塩の流出があるため、特にこうしたブルームが発生しやすい。熱とリンの組み合わせがシアノバクテリア(藍藻)の増殖に理想的な環境を作り出し、しばしば水面に不快な緑色のあくみ(スカム)を形成させる。

地域への影響は、多くの場合、晩夏に顕在化する。AP通信の記者は、エリー湖西岸の晩夏は通常、「釣りやボート、そして不快な藻類」の季節であると述べている [5]。これらのブルームは魚類の大量死を招くほか、泳いでいた人の皮膚への刺激やより深刻な疾患を防ぐため、公共ビーチの閉鎖につながることもある。

今年のエリー湖では、有害藻類ブルームが「中程度になる可能性が高い」

中程度の藻類ブルームが繰り返し発生していることは、五大湖流域における栄養塩流出という根深い環境問題が続いていることを浮き彫りにしている。深刻度は年によって変動するが、NOAAの早期予測への依存は、農業におけるリン管理と、数百万人もの住民の市営飲料水の安全性との間に極めて重要な接点があることを示している。