Nvidia株の日次リターンを2倍に設計した2つのレバレッジETFが、流動性とリセットメカニズムの違いによって異なるパフォーマンスを示している [1, 2]。
これらのファンドを利用することで、投資家は原資産の株式を直接保有することなく、この半導体巨頭へのエクスポージャーを増幅させることができる。しかし、ファンド構造と市場流動性の違いにより、ボラティリティの高い局面では結果が大きく異なる可能性がある。
GraniteShares 2x Long NVDA Daily ETF (NVDL) と T-Rex 2x Long NVIDIA Daily Target ETF (NVDX) は、ともにNvidiaの日次パフォーマンスの2倍を目標としている。NVDLの魅力は、投資額1ドルにつき2ドルのエクスポージャーを提供し、それを毎朝リキャリブレーション(再調整)する点にある [3]。
1年間の期間において、NVDLはNVDXを9パーセントポイント上回った [2]。このパフォーマンスの差は、より深い流動性、狭いビッド・アスク・スプレッド(売買提示価格差)、およびより効率的なスワップ価格設定に起因するとされている [2]。
長期的にNVDLがNVDXを上回ったものの、両ファンドとも「ボラティリティによる減価(ボラティリティ・デケイ)」の影響を受けやすいままである。ある特定の1ヶ月間では、Nvidiaの原株が6%下落しただけだったのに対し、両ファンドは約15%の下落を記録した [2]。
これら日次リセット型商品のリスクは、2025年初頭の下落局面でより顕著になった。この期間、Nvidiaは約35%下落した [2]。対照的に、NVDLはさらに急激な下落を見せ、ピークからボトムまで67% [2] から68% [3] の損失を抱えた。
アナリストは、日次リセットメカニズムがこれらの損失の主な原因であると指摘している。ファンドが毎日リキャリブレーションを行うため、株価の推移(パス依存性)によって、たとえ原株が最終的に回復したとしても、ETFの価値が浸食される可能性がある。
“過去1年間で、NVDLはNVDXを9パーセントポイント上回った”
Nvidiaの株価パフォーマンスと2倍レバレッジETFのリターンの乖離は、「ボラティリティによる減価」の危険性を浮き彫りにしている。これらのファンドは日次でリセットされるため、長期保有ではなく短期的なトレード向けに設計されている。レバレッジをかけて「賭け金を増やす」投資家は、相場が乱高下する局面で数学的な資本の浸食に直面し、ETFが原資産の下落率の2倍を大幅に超えて損失を出す可能性がある。



