ニューヨーク市消防局(FDNY)のジェームズ・ダウデル中尉が今月、クイーンズランド・マルーンズに対し、「We go together(私たちは共に行く)」と題したモチベーション向上のためのメッセージを伝えた [1]。
この演説は、ステート・オブ・オリジンの試合を前に、ラグビーリーグチームが団結し、一体となってプレーすることを促す目的で行われた [1]。世界的な悲劇の後に見られた連帯感を引き合いに出し、ダウデル中尉は選手たちが集結するためのテーマを提供しようとした [2]。
ダウデル中尉と9.11テロ事件との関わりは、極めて個人的なものである。彼は2001年9月10日に17歳になったが [1]、その翌日の9月11日、父であるケビン・ダウデル中尉がワールドトレードセンターのサウスタワーで亡くなった [2]。
父の背中を追い、ジェームズ・ダウデル氏は消防士となった。2021年にはFDNYの中尉に昇進した [3]。この昇進は、父がもし生きていれば70歳の誕生日を迎えた日に重なっていた [3]。
「We go together」というメッセージは、FDNYのプロとしての規律と、マルーンズの競争心をつなぐ架け橋となった。演説では、グループの強さは、集団の目標に対する個々の献身にかかっていることが強調された。これは2001年のテロ事件における救助活動に根ざした原則である [1]。
クイーンズランドでこの歴史を共有することで、ダウデル中尉は、犠牲と団結という価値観が地理や職業を超越することを浮き彫りにした [2]。マルーンズは、この視点を取り入れることで、次なるシリーズに向けた精神的な準備を強化した [1]。
“「We go together(私たちは共に行く)」”
9.11のような極限の悲劇をプロアスリートのモチベーション向上に利用することは、スポーツ心理学に「極限状態」での現実的なレジリエンス訓練を統合させる傾向を反映している。スポーツの試合を、生と死が分かれる局面での連帯感という視点から捉え直すことで、マルーンズはチームの結束力を標準的な競技レベルを超えた次元まで高めようとしている。




