OpenAIが新規株式公開(IPO)に向けて極秘に申請を行い、同時にSpaceXも今週後半に独自のIPOを実施する見通しだ [1, 2]。

世界で最も価値のある非上場企業2社が公開所有への移行を模索しており、これはテック業界の勢力図における巨大な転換を意味している。この同時期での動きは、人工知能(AI)および航空宇宙セクターへの投資意欲を急増させる可能性がある。

報道によると、OpenAIは2026年6月7日にSEC(米国証券取引委員会)に極秘書類を提出した [2]。この手続きにより、同社は公開直前まで財務開示を非公開に保つことができる。申請は行ったものの、上場日はまだ確定していない。OpenAIはニュースリリースで「タイミングについてはまだ決定していない」と述べている [4]

一方、SpaceXは2026年6月の今週後半に上場する予定だ [1, 2]。業界アナリストは、SpaceXの公開規模が史上最大のIPOになる可能性があると指摘している [1]。衛星打ち上げと宇宙船輸送における同社の圧倒的な支配力は、公開市場のトレーダーにとって唯一無二の資産となるだろう。

こうした一連の公開申請は、AI駆動型企業の評価額が極端に上昇した時期に続く形となった。例えば、一部の報告ではAnthropicの評価額がほぼ1兆ドルに達するとされている [1]。OpenAIとSpaceXの公開市場への参入は、現在の経済状況においてウォール街が高成長・高資本のテックベンチャーをどのように評価するかの基準(ベンチマーク)となる可能性が高い。

両社は長年、非上場企業として運営することで、四半期ごとの決算報告という圧力にさらされることなく、複雑な技術の反復開発を行ってきた。米国公開市場への移行により、収益源や運営コストに関して、これまでとは異なるレベルの透明性が求められることになる [2, 3]。

「タイミングについてはまだ決定していない」

OpenAIとSpaceXが非上場から上場へと移行することは、AIおよび宇宙産業における「ステルス」的な規模拡大時代の終焉を意味する。上場することで、これらの企業はAGI(汎用人工知能)の開発や火星植民地化といった資本集約的なプロジェクトに充てるための膨大な流動性資金を確保できる。しかし同時に、かつてないほどの規制当局による監視や、公開株主の期待という変動性に直面することになる。