韓国のパク・チャヌク監督は、授賞式後の記者会見において、どの映画製作者にもパルムドールを授与したくなかったと冗談を述べた [1]。
カンヌ国際映画祭の歴史で初の韓国人審査委員長となったパク監督の就任は、世界の舞台における韓国映画にとって重要な節目となる。彼のコメントは、同映画祭の最高栄誉が持つ権威と、その獲得の難しさを浮き彫りにした。
パク監督は、賞を保留したいという衝動が湧いたのは、自身が一度もパルムドールを受賞したことがないためであると語った [1, 2]。同映画祭で数々の成功を収めてきたものの、過去の出品作で最高賞には届かなかった。これまで、映画『オールド・ボーイ』で監督賞、『渇き』で男優賞、『ヘアゼナガル(Decision to Leave)』で脚本賞を受賞している [2]。
監督はユーモアを交えてプロセスを説明したが、最終的な選出は実力に基づいたものであることを強調した。パク監督は、審査員団が国籍、ジャンル、イデオロギーを排除し、作品のみに基づいて公正に審査したと述べた [2]。
審査員団は最終的に、ルーマニアのクリスティアン・ムンジウ監督による映画『Fjord』にパルムドールを授与した [2]。この決定は、フランスのカンヌにおいて、パク監督と他の審査員による厳格な審議を経て下された [1, 2]。
“「誰にもパルムドールをあげたくなかった」”
パク・チャヌク監督が審査委員長に任命されたことは、国際映画界における韓国人監督の制度的な影響力の高まりを反映している。自身のパルムドール未受賞について冗談を言うことで、パク監督は同賞の特別な権威を認めつつ、同時に審査員団の最終決定が個人的な偏見や国家的な利益から切り離されていたことを主張している。





