One Nation党の党首であるポーリン・ハンソン氏は、オーストラリアの「単一文化(モノカルチュラル)」化を求め、多文化主義は失敗したと述べた [1]

この発言は、国家アイデンティティと移民の統合をめぐり、同国の政治情勢において大きな議論を巻き起こしている。

キャンベラのナショナル・プレス・クラブでの演説で、ハンソン氏は移民に対し、受け入れ国の利益を優先するよう促した。「移民にはオーストラリアを第一に考え、オーストラリアの価値観を採用してほしい」とハンソン氏は述べた [2]。また、国家の結束を維持し、国のアイデンティティを保存するためには、統一された文化が必要であると主張した [3]

これらの発言は、今月の相次ぐメディア出演に続くものである。2026年6月17日に報じられたインタビューの中で、ハンソン氏は「多文化主義は失敗した」と語っていた [1]

彼女の立場は、右派政治家の間でも意見を分かつ結果となった。トニー・アボット前首相は、オーストラリア文化に関するハンソン氏の見解を支持した [3]。一方で、アンガス・テイラー氏やマット・カナバン氏を含む他の人物は、彼女の単一文化主義的な立場を拒絶した [3]

こうした言説は、彼女の目的について相反する解釈を生んでいる。一部の批判者は、彼女の言葉は移民に国外退去を促していることを意味すると指摘した [3]。これに対しハンソン氏は、移民に母国へ帰れと言っているのではなく、単に現地の価値観を採用することを求めているだけだと否定した [4]

単一文化への転換を求めるこの動きは、ハンソン氏が他の保守連合との潜在的な連携を見据えている中で起きている。移民と文化的同化をめぐる議論は、今年初めからOne Nation党の中心的テーマとなっており、2026年2月にも同様の議論が浮上していた [5]

「多文化主義は失敗した」 — ポーリン・ハンソン

ハンソン氏による単一文化社会への要求は、単なる移民レベルへの批判から、多文化主義という根幹的な政策への挑戦へとシフトしたことを意味する。他の保守派政治家との足並みを揃えることで、自党の核心的なイデオロギーを右派の主流政治言説へと組み込もうとしており、保守連合(Coalition)がより制限的な文化的統合基準を採用する意思があるかを試している。