テキサス州司法長官のケン・パクストン氏(共和党・テキサス州)は、5月21日(火)に行われた共和党の予備選決選投票において、現職のジョン・コーニン上院議員(共和党・テキサス州)を破った [2]。
この勝利はテキサス州の共和党主流派における地殻変動を意味しており、本選において民主党に戦略的な利点をもたらす可能性がある。パクストン氏の勝利により、長年現職を務めた議員に代わり、法的な経歴が全米的に大きな注目を集めている候補者が名乗り上げることとなった。
コーニン氏は上院議員を4期務めていた [1]。多選の現職が予備選の決選投票で敗れるのは稀なケースである。今回の結果は、パクストン氏がドナルド・トランプ前大統領が支持する党内右派との連携を強く打ち出した選挙戦の結果といえる。
パクストン氏は、ドナルド・トランプ氏からの支持を最大限に活用した [3]。この支持が、決選投票の過程で党の支持基盤を固める助けとなった。パクストン氏は指名権を獲得したが、州の最高法務責任者としての在任期間中、さまざまなスキャンダルに翻弄されてきた経歴を持つ。
民主党は現在、この状況を好機と捉えている [3]。パクストン氏のスキャンダルにまみれた経歴が、コーニン氏よりも本選において脆弱であるという見方が戦略の中心となっている。候補者の交代により、上院議席を決定する最終戦に向けて、選挙のダイナミクスが変化することになる。
決選投票は5月21日に行われた [2]。これにより予備選の段階は終了し、パクストン氏が共和党の米上院候補として正式に決定した。
“ケン・パクストン氏が共和党予備選の決選投票で現職のジョン・コーニン上院議員を破った”
トランプ氏が支持する候補者が4選の現職を破ったことは、共和党の予備選有権者に対する前大統領の継続的な影響力を浮き彫りにした。コーニン氏のような予測可能な主流派の人物を、パクストン氏のような分極化を招く人物に置き換えたことで、共和党は組織的な安定性をイデオロギー的な純粋さと引き換えにした可能性がある。これにより、本選において民主党の挑戦者が競争力を持ち得るハードルが下がったと言える。





