ビル・アクマン氏が率いるパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントは、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)の残りの全株式を売却している [1]

今回の撤退は、同ヘッジファンドによる同社の買収試行が失敗に終わったことに伴うものであり、アムステルダム上場の音楽大手に対するアクマン氏の戦略の転換を意味している。この動きにより、世界最大級の音楽コンングロマリットから、影響力を持つアクティビストの存在が消えることになる。

売却の決定は、ユニバーサル・ミュージック・グループの取締役会がパーシング・スクエアからの買収提案を拒否した数日後に下された [2]。買収額に関する報道は分かれており、一部の情報源は640億ドルとしており [3]、別の情報源は644億ドルとしている [4]

パーシング・スクエアは現在、親会社のポジションを清算する方向に動いている。一部の報道によると、同社は8,060万株のUMG株を売却する計画だという [5]。この売却は、取締役会が買収提案を検討することを拒否したことを受けたものであり、同ファンドによる同社の支配権獲得への追求は事実上終了した。

撤退の報道は6月3日に行われた [6]。この売却により、音楽企業の所有権を統合しようとしたハイリスクな試みは、同社経営陣の抵抗に遭い、幕を閉じることとなった。

アクマン氏はこれまで注目度の高いアクティビスト投資を繰り返してきたが、UMG取締役会による提案拒否により、同ファンドに残された選択肢はポジションの解消以外にほとんどなかった。計画されている売却規模から、投資からの完全な撤退であることが示唆される。

パーシング・スクエアはユニバーサル・ミュージック・グループの残りの全株式を売却している

パーシング・スクエアの撤退は、ユニバーサル・ミュージック・グループの経営陣が、現在の企業構造と独立性の維持に意欲的であることを示している。640億ドルを超える提案を拒否したことで、取締役会は、同社の長期的な価値がアクマン氏の提示したプレミアムを上回ると判断したことを示した。市場にとって、これはこの音楽大手の支配権変更の可能性を巡る不透明な期間の終結を意味する。