ナレンドラ・モディ首相は2024年6月28日、インドの首相として初めてセーシェルの国民議会で演説を行った [3]。
今回の訪問は、地域の不安定化や気候変動の脅威に対抗するため、インド洋の島嶼国との関係を強化するというインドの戦略的意図を明確にするものである。
ビクトリアでの演説の中で、モディ首相は同島国をインドの地域ビジョンにおける重要なパートナーであると述べ、「セーシェルはインドのインド洋ビジョンにおいて中心的な存在であり続けている」と語った [2]。演説では、安全で繁栄した海洋という共通のビジョンに焦点が当てられ、両国が地理的・歴史的に結ばれた古き友人として集ったことが強調された。
また、モディ首相は両国の安全保障体制の深い統合についても言及した。「我々の防衛と安全保障は不可分に結びついている」と彼は述べた [3]。このパートナーシップには、海上の安全維持と地域内での不法活動への対策に向けた協調的な取り組みが含まれている。
さらに首相は、環境悪化が小規模国家に不当に大きな影響を与えていることについても触れた。グローバルサウスが気候変動の最も激しい打撃を受けており、それがセーシェルのような島嶼国にとって存立上の脅威となっていると述べた。
演説の中で、モディ首相は14億人 [1] のインド国民からの挨拶を伝えた。今回の演説は、彼が演説した外国議会として20番目 [2] となり、外交キャリアにおける重要な節目となった。
この訪問は、セーシェルの黄金記念年(建国50周年)の祝典と時期を合わせたものである。3日間にわたる [4] 国賓訪問では、経済的機会についての議論や、インド洋を「機会の海」として維持するための戦略的パートナーシップの強化について話し合われた。
モディ首相は、インドの指導者として初めて議会に立つことは「特別な光栄」であると述べた [1]。
“「我々の防衛と安全保障は不可分に結びついている」”
この歴史的な演説は、インドの「近隣第一(Neighborhood First)」および「SAGAR(地域のすべての人にとっての安全保障と成長)」政策へのコミットメントを示すものである。セーシェルを優先することで、インドは西インド洋における安全保障体制を強固にし、競合する地政学的影響力のバランスを取りながら、気候変動による不安定化から重要な貿易ルートを確保しようとしている。



