教皇レオ14世は2026年5月25日 [1]、人工知能(AI)がもたらす倫理的リスクについて警告する初の回勅を刊行した。
この文書は、テクノロジーのグローバルガバナンスに対する聖座(バチカン)による重要な介入を意味する。AIの「武装解除」を求めることで、教皇はカトリック教会を、アルゴリズムによる支配や社会的排除の可能性に対する道徳的な監視役として位置づけている。
「Magnífica Humanitas」と題された130ページの文書 [4] は、AIは中立的なツールではないと論じている。教皇は「La inteligencia artificial no es neutral(人工知能は中立ではない)」と述べた [2]。また、倫理的な安全策がなければ、この技術は支配、排除、そして死を招く可能性があると指摘した [2]。
教皇レオ14世は、AIの権力が少数のエリートの手にあるべきではないことを強調した。同氏は「El control de la IA no puede quedar en manos de ‘unos pocos’(AIの制御が『ごく少数の人々』に委ねられてはならない)」と述べた [3]。この批判は、現在のビッグテックによる独占状態や、高度なコンピューティングリソースへのアクセスにおける格差に向けられたものである。
教皇はバチカンにて自らこの回勅を提示したが [3]、それに先立ち、アフリカ訪問中にテキストの概要を公開していた [5]。文書では、人間の尊厳の保護と、機械学習の倫理的な適用に向けた世界的な転換を促している。
グローバルな政策のみならず、教皇は教会内部でのテクノロジー利用についても言及した。司祭が説教を執筆するためにAIを使用すべきではないとした [6]。この指示は、自動化が、司牧上のケアに不可欠な精神的な真正性と個人的な結びつきを損なうことへの懸念を示唆している。
本文の中で、教皇はこれらのツールの開発に対する世界の向き合い方にシステム的な変更を求めた。同氏は「La IA tiene que ser «desarmada» del dominio, la exclusión y la muerte(AIは支配、排除、そして死から『武装解除』されなければならない)」と述べた [2]。
“「La inteligencia artificial no es neutral(人工知能は中立ではない)」”
この回勅は、バチカンがAIを単なる技術的な課題ではなく、人間の主体性と公平性に対する根本的な脅威と見なしていることを示している。問題を「武装解除」の必要性として枠付けすることで、教皇は通常、核兵器や化学兵器に用いられる語彙をソフトウェアに適用しており、規制なきAI開発が存立に関わる、あるいは社会的な大惨事を招く可能性があることを示唆している。



