クイーンズランド州のクエンティン・バート氏とカイリー・バート氏は、2024年6月初旬にMotor Neurone Disease (MND) Foundation(MND財団)へ4,000万ドル [1] を寄付した [2]

この寄付は、MND財団の歴史の中で最大額となる [3]。この規模の寄付により、現在は治療法のないこの疾患への対策を目的とした研究および支援サービスへの資金提供が大幅に強化されることになる。

ブリスベン近郊に居住するこの夫婦は、ニール・ダニハー氏の勇気と啓発活動に感銘を受けたことが動機であると語った [1, 2]。ダニハー氏は元オーストラリアン・フットボールリーグ(AFL)のコーチであり、自身がMNDと診断されて以来、この病との闘いの象徴的な存在となっている。

バート夫妻がこの活動を支援することを決めたのは、ダニハー氏が主導してきた長年の公的な意識向上活動を受けてのことだ。この寄付は、脳や脊髄の神経細胞に影響を及ぼすこの疾患の治療法および完治に向けた研究を加速させることを目的としている。

寄付当時の報告によると、資金は財団による研究能力の拡大に活用される予定だ [2, 3]。同財団はこれまで、長期的な医学的突破口を追求しつつ、疾患と共に生きる人々の生活の質(QOL)向上に注力してきた。

今回の寄付は、希少疾患や神経変性疾患を対象とした超富裕層によるフィランソロピー(慈善活動)の拡大傾向を浮き彫りにしている。ダニハー氏のような公人のレガシーに寄付を重ねることで、バート夫妻は科学コミュニティにおける持続的な資金調達の緊急性に対し、さらなる注目を集めることとなった [1, 3]。

財団史上最大の寄付額

この記録的な寄付は、医療研究のために個人の富を動員させる上で、著名人によるアドボカシー(権利擁護・啓発活動)がいかに強力であるかを強調している。バート夫妻が自身の慈善活動をニール・ダニハー氏のMNDとの闘いに関連付けたことで、個人のインスピレーションが、神経変性医学における科学的突破口に向けた体系的な財政支援へとどのように変換されるかが示された。