作家でありフォトジャーナリストのJ. Lester Feder氏が、ロシアの侵攻下でウクライナのLGBTQ+コミュニティが直面している苦難を記録した「The Queer Face of War」を出版した。
本作は、戦時下の暴力と構造的な差別の交差を浮き彫りにしている。クィアの人々が抱える固有の葛藤を記録することで、国家の生存をかけて戦いながらも、避難や疎外に直面しがちな人々への可視化を試みている。
このプロジェクトは、ロシアが2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始してから4年以上 [1] が経過したタイミングで発表された。Feder氏の記録は、キーウなどの都市でLGBTQ+のウクライナ人が直面している特有の圧力に焦点を当てており、コミュニティが継続的な紛争の中で、自己表現と安全のための場所を求め続ける様子を描いている。
また、本書は戦争による直接的な暴力だけでなく、避難がクィアの人々にどのような影響を与えるかを検証している。これらの人々は、ヘテロセクシュアルの人々のような社会的な支援システムを欠いていることが多く、避難先の確保がより不安定な状況にある。
キーウのコミュニティにとって、文化的なレジリエンス(回復力)は依然として重要な焦点となっている。その証左として、首都でクィア映画とアイデンティティのプラットフォームを提供する「Sunny Bunny LGBTQ+映画祭」の第3回 [3] 開催などのイベントが挙げられる。
Feder氏はフォトジャーナリズムを用い、これら二重の危機を乗り越えようとする人々の実体験を捉えた。その画像と物語は、戦争という広範な歴史的記録から、LGBTQ+の人々の貢献や苦しみが消し去られることを防ぐことを目的としている。
この記録を通じて、Feder氏は人権のための闘争が、領土主権のための闘争と不可分に結びついていることを強調している。本書は、外部からの侵略者と内部の偏見という「二つの戦線」で戦うコミュニティの脆弱さと、同時にその不屈の精神を記した記録となっている。
“「The Queer Face of War」は、ロシア侵攻下におけるウクライナのLGBTQ+コミュニティの苦難を記録している”
ウクライナにおけるLGBTQ+の経験を記録することは、紛争の歴史的記録に不可欠な視点を提供する。クィアの人々が抱える特有の脆弱性を浮き彫りにすることで、戦争がいかに既存の社会的不平等や疎外を悪化させるかを証明すると同時に、疎外されたグループが国家防衛やレジリエンスの取り組みにどのように統合されているかを示している。



