インド準備銀行(RBI)の金融政策委員会は、2026年6月5日 [2]、レポ金利を5.25%で据え置くことを決定した [1]

今回の決定により、中央銀行は4会合連続で金利を維持することとなった [3]。この据え置きは、インドが経済成長と、根強い価格変動および地政学的な不安定さとのバランスを取ろうとする慎重なアプローチを示している。

委員会の外部委員であるサウガタ・バッタチャリヤ氏とナゲシュ・クマール氏は、現在の安定は短期間に過ぎない可能性があると強調した。バッタチャリヤ氏は、利下げの可能性はほぼなく、早ければ8月にも利上げが行われる可能性があると指摘した [4]

委員会が利下げに踏み切れない背景には、食料および燃料価格のインフレに関する不透明感がある [5]。当局は、認識されているコストと実際のコストの乖離を特に懸念している。バッタチャリヤ氏は、「家計のインフレ期待が実際のインフレ率よりも高いままであり、これが懸念事項である」と述べた [6]

また、西アジアの危機をはじめとする地政学的リスクも、中央銀行の慎重な姿勢に影響を与えている [5]。これらの外部圧力はサプライチェーンを混乱させ、輸入コストを押し上げ、国内のインフレを再燃させる恐れがある。

現在は金利が据え置かれているものの、広範な経済見通しは引き締めサイクルに戻る可能性を示唆している。多くのエコノミストは、年内に少なくとも1回の利上げが行われると予想している [7]

バッタチャリヤ氏は、8月の利上げを予想することは時期尚早ではないと述べた [4]

利下げの可能性はほぼない。

RBIが金利を据え置きながら同時に利上げの可能性を示唆したことは、「タカ派的な据え置き(hawkish pause)」であることを意味する。5.25%の金利を維持することで成長の抑制を避けているが、外部委員による警告は、インフレ期待が実際のデータから乖離していることを示している。家計のセンチメントが高止まりし、西アジアの緊張が続けば、RBIは成長よりも物価安定を優先し、下半期には消費者や企業の借入コストが上昇する可能性が高い。