インド準備銀行(RBI)のサンジャイ・マルホトラ総裁は、インドの消費者物価指数(CPI)インフレ率は中央銀行の目標値を下回っているものの、許容上限レベルに向かって上昇する傾向(アップワード・バイアス)が見られると述べた。

この声明は、RBIが物価安定の必要性と、国内の価格上昇を誘発しかねない世界的な経済ショックとのバランスを取るなかで出されたものである。

今週開催された金融政策委員会において、RBIはレポ金利を5.25%で据え置いた [2]。この決定は、消費者物価の変動期間を経て、2026年4月のCPIインフレ率が3.48%に達したことを受けたものである [1]

マルホトラ総裁は、世界的なショックは発生したものの、国内価格への転嫁は限定的であったと述べた。しかし、今後の予測ではトレンドに変化が見られると指摘した。

「世界的なショックにもかかわらず、国内価格への転嫁が限定的であったため、CPIインフレ率は目標値を下回っている。一方で、基本予測では総合インフレ率が許容上限レベルに向けて上昇することが示されている」とマルホトラ総裁は述べた。

RBIのインフレ目標は通常4%を中心とし、一定の許容幅が設けられている。現在の傾向は、3.48%という数値 [1] は形式的には目標を下回っているものの、軌道は上昇しており、これが今後の金利決定に影響を与える可能性があることを示唆している。

マルホトラ総裁は、インフレ率が銀行の許容範囲の上限を突破しないよう、委員会がこれらの基本予測を注意深く監視していると述べた。

世界的なショックにもかかわらず、CPIインフレ率は目標値を下回っている

RBIがレポ金利を据え置く一方で上昇傾向を認めたことは、金融政策に対する慎重なアプローチを示唆している。インフレが許容上限に向かっていることを信号することで、国内価格が世界的なインフレ圧力に激しく反応し始めた場合に備え、市場に将来的な金融引き締めの可能性を準備させていると考えられる。