リチャード・アヴェドンのシリーズ『In the American West』のポートレート集が、現在マドリードのFundación Mapfreで展示されている。
本展は、アヴェドンのキャリアにおける極めて重要な転換点を浮き彫りにしている。彼はセレブリティやファッション写真から離れ、米国労働者階級のありのままの現実を記録することへと方向転換した。社会から無視されがちな人々を捉えることで、米国の風景とその人々に対する伝統的な認識に挑戦している。
アヴェドンは5年間にわたり5つの夏を費やし [1]、テキサス、アリゾナ、ニューメキシコ、カリフォルニアなどの州を旅した [2]。この期間中、彼は労働者や漂流者を含む200人以上の人物を撮影した [3]。このプロジェクトは1979年から1984年にかけて行われた [4]。
「私の被写体は、誰も目を向けない人々だ。しかし、彼らこそが真にアメリカの物語を語る人々である」とアヴェドンは語っている [5]。
キュレーターのマリア・フェルナンデス氏は、アヴェドンが米国の労働者階級を撮影するため、5年間にわたる毎年夏を米国西部の旅に捧げたと述べた [6]。これらの画像と、彼が以前手がけていたハイファッション作品との鮮やかな対比が、本コレクションの中心的なテーマとなっている。
美術評論家のハビエル・ゴメス氏は、このプロジェクトは社会の縁で生きる人々の生々しさと尊厳を示していると指摘した [7]。これらのポートレートは、浄化されていない、より人間味のある国家の姿を提示することを目的としている。
Fundación Mapfreでの展覧会は、2026年8月30日まで一般公開される [8]。
“「私の被写体は、誰も目を向けない人々だ。しかし、彼らこそが真にアメリカの物語を語る人々である」”
この回顧展は、20世紀後半におけるドキュメンタリー写真の進化を強調している。ファッション・ポートレートの形式的な精密さを疎外された被写体に適用することで、アヴェドンは観る者に米国西部の社会経済的な現実を直視させ、ハイアートと社会批評の隔たりを埋めた。


