即応支援軍(RSF)の元指揮官であるアル=ヌール・アル=クバ少将が、スーダン軍に投降し合流した [1]。
RSFの高官が国家軍に忠誠を切り替えたことは、紛争の内部力学における重要な変化を意味する。この動きはRSF指導部内の不安定化が進んでいることを示唆しており、スーダン軍にとって心理的な後押しとなる可能性がある。
離脱の発表は2026年4月12日に行われた [2]。アル=ヌール・アダムとしても知られるアル=クバ氏は、国軍に転向する前はRSF内で有力な人物であった [1]。
政治オブザーバーらは、こうした離脱はポートスーダンに拠点を置く政権内部の深い矛盾を露呈していると指摘する。ハリード・オマール氏は、最近のRSF内部の分裂により、かつて違反行為で告発された人物が、スーダン軍に加入した途端に歓迎され、支持されるという実態が明らかになったと述べた [3]。
オマール氏は、現状は軍事的な解決策が実行不可能であることを示していると主張。軍事手段に頼ることは戦争を長期化させ、スーダン国民の苦しみを増大させるとして、代わりに包括的な政治的解決を求めた [3]。
軍側はこうした転向を歓迎しているが、戦況は依然として不安定である。青ナイル州での別の交戦において、スーダン軍はRSF戦闘員94人が死亡したと報告している [4]。
アル=クバ氏のような指揮官の移動は、スーダンで続く権力闘争における忠誠心の流動性を浮き彫りにしている。こうした転向は、戦術的な優位性の変化や、かつての敵の協力を得るために中央政府が提示した政治的な約束の中で起こることが多い [1]。
“違反行為で告発された人物が、スーダン軍に加入した途端に歓迎され、支持される。”
アル=ヌール・アル=クバのような高官の離脱は、RSFの内部結束が崩壊しつつあることを示している。しかし、ポートスーダン当局が元RSF指揮官を受け入れていることは、かつての敵を統合させることで紛争を終結させようとする、矛盾を孕みつつも現実的なアプローチを示唆している。この傾向は、軍事的勝利の追求と、長期的な安定を確保するための政治的妥協の必要性との間にある緊張を強調している。




