SalesforceのCEOであるマーク・ベニオフ氏は、同社において営業部門を除くほとんどのホワイトカラー職の採用が、AIによって減少していると述べた。

この変化は、生成AIが従来の企業機能を代替するという拡大しつつあるトレンドを浮き彫りにしており、専門サービスにおける長期的な雇用環境を変える可能性がある。同社はクラウドソフトウェアにおいて依然として支配的な地位にあるが、内部的な人員配置の変化は、業界全体がリーン(効率的)な運営へと向かっている動きを反映している。

ベニオフ氏によると、AIツールの活用によりエンジニアリングチームを少数精鋭に保つことができ、その結果、ほとんどの職能において新規採用の必要性が低下しているという [1, 2]。この移行は、同社が1,450億ドルの時価総額を維持する中で進んでいる [1]

しかし、同社の採用戦略には矛盾も見られる。ベニオフ氏は、営業以外ではほぼ誰も採用していないと述べた一方で [1, 2]、Salesforceはエントリーレベルの職種として新卒者を1,000人採用する計画を発表している [2]。ベニオフ氏は、AIがエントリーレベルの仕事を奪うことはないとし、この新卒採用計画をその証拠として挙げた [2]

この採用強化は、人員削減の期間を経て行われたものである。同社は今年初めに1,000人の従業員を解雇した [3]。同数に近い新卒者を採用するという決定は、よりコストの低い若手人材への転換、あるいはAIではまだ代替できない特定の役割への注力を示唆している。

Salesforceは引き続き、主要な成長エンジンとして営業力を優先している。エンジニアリングやその他のホワイトカラー業務をAIで自動化しつつ営業チームを拡大することで、同社はオーバーヘッドコスト(間接費)を増大させることなく収益を拡大させようとしている。

AIはSalesforceにおける大半のホワイトカラー職の採用を減少させている。

Salesforceが全体的な採用凍結を行う一方で、1,000人の新卒者を具体的に募集しているという乖離は、企業の人員構成における構造的な変化を示唆している。中堅から上級レベルのホワイトカラー職をAIや少人数のエンジニアリングチームに置き換え、一方で人間中心の営業体制を維持することで、Salesforceは収益の成長が従来の組織拡大ではなく、人間による関係管理(リレーションシップ・マネジメント)にかかっていることに賭けている。