2024年6月3日に実施された地方選挙において、ソウル市松坡区(ソンパグ)の投票所で投票用紙の不足と用紙の破損が発生し、混乱を招いた [1]。
この出来事は、国家選挙管理委員会の物流計画における重大な不備を浮き彫りにし、人口密度の高い都市部における投票プロセスの信頼性に懸念を抱かせる結果となった。
国家選挙管理委員会の選挙第1課長である李相能(イ・サンヌン)氏は、同委員会が松坡区の投票用紙を有権者数の約50% [1] で印刷したと述べた。この決定は期前投票率の予測に基づいたものだったが、機械的な配布において、特定の投票所ごとの実際の投票率の変動が考慮されていなかった。
蚕室(チャムシル)の投票所では、用紙不足により、職員が有権者の流れを管理しようと苦慮する中で投票用紙が破れる事態になったと報告されている。こうした局所的な不足があったものの、松坡区の実際の当日投票率は42.4% [2] と記録された。
データ報告によると、一部の投票所で用紙が底をつく一方で、他の場所では余剰分が出るという矛盾した結果となった。投票締め切り後、区全体で約4万枚の未使用の投票用紙が余っていた [1]。
李相能氏は、委員会が印刷量を地域の有権者数の約50%と設定していたことを認めた [1]。全体の余剰分と局所的な不足との乖離は、印刷物自体の絶対的な不足ではなく、配布戦略の失敗であったことを示唆している。
蚕室の現場スタッフは、不足分をリアルタイムで解消しようとした際の混乱した状況を説明した。柔軟な予備システムが欠如していたため、有権者は待ち時間を強いられ、投票プロセス中に用紙が破損する事態となった。
“国家選挙管理委員会は、松坡区の投票用紙を有権者数の約50%で印刷した。”
42.4%の投票率に対し50%の印刷率であれば、十分な余裕があったはずである。4万枚もの余剰用紙があったにもかかわらず不足が発生したという事実は、単なる有権者数の計算ミスではなく、中央保管庫から各投票所へ用紙を届ける「ラストワンマイル」の配送体制にシステム上の欠陥があったことを示している。




