クラウディア・シェインバウム大統領は、米国のロナルド・ジョンソン大使に対し、メキシコの内政を尊重し、麻薬戦争への取り組みにおいて介入主義的な姿勢を止めるよう要求した。

この摩擦は、主権と安全保障協力を巡り、両国間の緊張が高まっていることを浮き彫りにしている。メキシコが組織犯罪に対処するための国内戦略を模索する中、米国の高官外交官による公然とした批判は、二国間関係を損なうリスクを孕んでいる。

2026年5月7日(火)、メキシコシティの国立宮殿(Palacio Nacional)内サロン・テソレリアで行われた記者会見で、シェインバウム大統領は同大使の最近の言動に言及した。大統領は、「Un embajador no puede tener una actitud injerencista(大使が介入主義的な態度を持つことはできない)」と述べた [2]

この論争は、ジョンソン大使がSNS上で、麻薬カルテルとの戦いの政治化は「機会損失」であると投稿したことが発端となった [1, 2]。シェインバウム大統領は、これらの発言はメキシコの主権的な政策決定への干渉であると主張した。

大統領は大使に反論する一方で、メキシコ領事館が米国の政治に干渉しているという疑惑を否定した [3]。この否定は、両国がカルテル対策の連携を迫られる複雑な治安環境の中でなされた。

また、同地域における職員の安全を巡っても、最近になって別の緊張が生じている。報告によると、メキシコ北部で米国の捜査官2名が交通事故で死亡したという [4]

ホワイトハウスのカロリン・レビット報道官は以前、この状況について一定の理解を求め、「mostrar un poco de empatía(少しの共感を示す)」必要があると述べた [5]

「大使が介入主義的な態度を持つことはできない」

シェインバウム大統領とジョンソン大使の衝突は、脆弱な外交バランスを浮き彫りにしている。米国の特使を公に非難することで、シェインバウム大統領は、最大級の貿易相手国であっても、国内の治安戦略に対する外部からの圧力や公然たる批判は受け入れないという信号を送っている。