米国入国管理当局は6月9日、ソマリアのサッカー審判員オマール・アルタン氏の入国を拒否し [3]、同氏が2026年FIFAワールドカップで審判を務める道を閉ざした。
アルタン氏は、自国として初めて同大会で審判を務める予定であったため、今回の出来事はソマリアのスポーツ史上における大きな損失となる。
入国管理当局は、米国の入国地点においてアルタン氏に対し約11時間にわたる尋問を行った [1]。報道によると、尋問は武装勢力「アル・シャバブ」との潜在的な関わりを含む安全保障上の懸念に焦点を当てたものであった。この尋問の後、当局は同氏の入国を拒否した。
アルタン氏は、競技界で高く評価されている審判員である。2025年にはアフリカ最優秀男性審判員に選出された [2]。彼がワールドカップに参加していれば、ソマリアの競技能力と審判技術を世界に示す稀有な機会となったはずである。
入国拒否を受け、アルタン氏はモガディシュに帰国した。プロとしての機会を逃したものの、地元サポーターが集まり、英雄として彼を迎えた。
FIFAは審判員の交代について詳細な回答を避けているが、今回の入国拒否により、アルタン氏の2026年大会への参加は事実上不可能となった。この状況は、国際的な資格を持つ人物であっても、武装勢力による反乱が起きている地域の出身者に対しては、極めて厳格なセキュリティ審査が適用されることを浮き彫りにした。
“オマール・アルタン氏は、2026年FIFAワールドカップで審判を務める初のソマリア人となる予定だった。”
この出来事は、国際的なスポーツ外交と国家安全保障プロトコルの間の緊張関係を浮き彫りにしている。FIFAはグローバルな包括性を目指しているが、高リスク地域の出身者に対する米国政府の厳格な審査プロセスは、専門的な資格や歴史的な節目よりも優先される場合があり、同様の地域の他の審判員の意欲を削ぐ可能性がある。





